犬にフセを教えましょう

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あの手この手を試すうちに犬が偶然フセをしたら、すぐにクリッカーを鳴らし、手をどけておやつを与えるようにします。そして、また一から始めるのです。

2回目、3回目は1回目よりも手間がかかるかもしれないですが、この段階をすぎれば、何度か練習を繰り返すだけでたいていの犬はコツをつかみ、効率よく反応を返すはずです。

飼い主の手を咬んだり、前足で掻いたりしても何のごほうびももらえないことが分かれば、犬は最初からおやつの後を追い、さっとフセをするようになります。「おやつの上から手をどけてもらう一番の近道はフセをすることだ」と学習するからです。

つまりフセ以外の行動は、試行錯誤を繰り返すうちに自然と犬の中から消去されてしまうのです。

犬のしつけ指示行動の教え方


犬のしつけの罰には行動を消去する力はない

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犬のしつけにおいて、罰には行動を消去する力はないです。ただその問題となっている行動がとれなくなるような精神状態に犬を追い込むというだけのことです(犬は罰を受けると動揺するために、しばらくはその行動をとれなくなる)。

罰を受けた犬は激しく動揺するために、その直後はほとんど何もできなくなってしまいます。そういう意味では、犬のしつけの罰は無差別爆撃と同じです。爆弾は消去したい行動にも命中するが、それ以外の多くの行動も巻き添えにするからです。

犬のしつけで日常的に罰を与えていると、多くの場合その犬の行動範囲は狭められてしまいます。恐ろしいのは、それを望んでいる飼い主が大勢いるということです。

こうした飼い主は犬の行動全体を抑制したいと考えています。これは人と犬の関係にとって、とても悲しむべきことです。