犬はしばしば自分のなわばりを尿で「マーキング」します。雄のほうが雌よりもマーキングすることが多いですが、避妊手術を受けた雌もマーキングを行います。
犬たちが互いになにを伝え合っているのかは行動専門家でも正確には知りませんが、犬たちは他の犬のマーキングからなにか情報を得ることができるようです。
マーキングした犬が雄であるか雌であるか、雌なら発情しているかどうか、そしてそれがどの犬の尿であるかまで区別できるのです。
犬には排尿・排便後、地面をひっかくという癖もよく見られます。においをつけてマーキングしているのではありません。
なぜなら、犬の足にはそれほど強いにおいはないからです。なぜ彼らがこんな行動をとるのかは本当のところわかってはいませんが、目に見えるしるしを残そうとしているのではないかと考えている人もいます。
遠くからは尿や糞のにおいよりも目立つので、離れた距離からも別の犬にマーキングを認識させることができます。また、こうすることによって、尿や糞のにおいをまきちらしているのかもしれません。