あの手この手を試すうちに犬が偶然フセをしたら、すぐにクリッカーを鳴らし、手をどけておやつを与えるようにします。そして、また一から始めるのです。
2回目、3回目は1回目よりも手間がかかるかもしれないですが、この段階をすぎれば、何度か練習を繰り返すだけでたいていの犬はコツをつかみ、効率よく反応を返すはずです。
飼い主の手を咬んだり、前足で掻いたりしても何のごほうびももらえないことが分かれば、犬は最初からおやつの後を追い、さっとフセをするようになります。「おやつの上から手をどけてもらう一番の近道はフセをすることだ」と学習するからです。
つまりフセ以外の行動は、試行錯誤を繰り返すうちに自然と犬の中から消去されてしまうのです。