犬がすでにものに執着している場合

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犬がすでにものに執着している場合は、慎重にことを進めなければいけません。犬に噛み癖がある場合は、手袋や手を保護する当て布や口輪などを使って、まず噛みつきを抑制するトレーニングを行います。

ただし子どもにこのトレーニングを任せることは禁物です。家族に子どもがいる場合は子どもにもトレーニングに参加してもらわなければいけませんが、それは必ず次の場合に限るべきです。
・犬がその子どもになついている。
・犬が絶対に人を噛まないようにしつけられている。または練習の間ずっと口輪をはめている。
・家にいる大人が全員一通りのトレーニングを済ませている。
・子どもがトレーニングを行う場合は、常に大人が近くで監視する。

これは、ものをやり取りするトレーニングだけでなく全てのトレーニング(食事中の威嚇を抑えるトレーニング、場所を明け渡すトレーニング、人間に触られても平気でいるためのトレーニング)に当てはまることです。独占欲の強い飼い犬にこのトレーニングを行い、品物のやりとりを覚えさせたとしても、家族に子どもがいなければ、恐らくその犬は子どもを前にすると品物を渡すまいとするでしょう。

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