犬の病気、特に皮膚病やアレルギー等の疾患は体質に起因するものが多く、原因が複合的で、基礎疾患の場合もあるため、完治を目指すのではなく、「7割の満足」を目指すようにしてください。「7割の満足」とは、からだをかき壊さない、夜眠れる、という程度で、病気をいかに完治するかではなく、いかに管理するかがポイントとなります。
100%の満足を目指すと、手術や薬に頼らざるを得ません。最近は、犬の手術も盛んに行われるようになりました。これは現代獣医学の発達の証ですが、手術をしなくてもいい治療法があればできる限り手術をしない、薬に頼らない、という方針で治療をすすめてほしいと願っています。
手術は費用もかかりますし、麻酔を施すので危険率はO%ではなく、絶対的な治療法とはいえません。また、犬には病気を治すぞ、という自覚がありませんから、手術を受けるということは、わけもわからずストレスがかかっているのだと思うんです。